転職成功者インタビュー

朝日音響株式会社
坂田隆行さん(仮名・生産技術) 37歳

技術を積み上げ、徳島へのUターンを決意。地元でゆとりある暮らしを実現。

前職では技術支援企業にて開発や評価業務に従事していた坂田さん。大学卒業後、自社内や派遣先など様々な開発現場を経験し、技術を積み上げてきた。そして「いつか徳島に戻りたい」という思いをかなえるため、35歳という年齢を節目にUターンを検討し始める。

コロナ禍で転職を躊躇したタイミングもあったが、インターネットで企業や求人の情報収集を継続してきた。そんななか、リージョナルキャリア徳島のオンラインセミナーに参加し、本格的に転職活動を開始。現在は地元徳島へのUターン転職を実現し、残業も少なく安定した環境で仕事に取り組めているという坂田さんに転職活動を振り返ってもらった。

※本記事の内容は、2023年6月取材時点の情報に基づき構成しています。

過去の
転職回数
0回
活動期間
エントリーから内定まで240日間

転職前

業種
技術支援企業
職種
開発・評価
業務内容
電源装置の開発・評価業務など

転職後

業種
産業用無線機メーカー
職種
生産技術
業務内容
産業用無線機の生産技術・開発など

経験・スキルを積み上げた20代。35歳の節目に自分を見つめなおし、徳島へのUターンを決断。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

朝日音響株式会社は、産業用の重機などを動かす無線機を設計・製造している会社です。私は生産技術部にて、製造部門で使用する測定装置や試験機などの導入・保守・改良などを担当しています。また、量産化に向けた段取りや設計変更など、これまでの経験を活かして取り組んでいます。

入社前のご経歴を教えてください。

徳島県出身で、大学以降は県外で過ごしてきました。大学卒業後は兵庫県の技術支援企業へ入社し、約14年にわたり勤務しました。

そこでは、光通信機器やLED・LDなどの評価や生産管理、小型電子回路設計やソフト設計など幅広い業務を経験し、直近は太陽光発電用パワーコンディショナの開発・評価業務を担当していました。

転職のきっかけは?

もともと就職した時から、「いつかは徳島に戻ろう」と考えていました。そのため若いうちに様々な経験を通して、スキルを積み上げていくことを優先して仕事に励んできました。

そして35歳を迎えたことを機に、これから自分自身がどうしていきたいかを改めて考えました。前職でしっかりと経験やスキルを積めたという実感もあったので、キャリアチェンジや徳島へのUターンを目指して転職を考えるようになりました。

本当はすぐに転職活動をしようと考えていましたが、コロナ禍のタイミングとも重なったため、少し様子が落ち着いた1年後あたりから本格的に活動を開始しました。

転職活動はどのように進めましたか?

まずはインターネットを中心に、企業や求人の情報収集からスタートしました。リージョナルキャリア徳島が開催していたオンラインセミナーにも参加して、徳島の転職マーケットの相場観や企業情報なども把握していきました。

その後、自分自身の中で本当に転職するかをじっくりと検討し、数か月後に具体的に転職活動を開始しました。

また、徳島へのUターンが目的であったため、徳島に特化している転職支援会社を中心に相談をしていました。インターネットで探してもなかなか自分自身が良いと思う企業・求人が少なかったので、自分自身のやりたい仕事とマッチングできるか、不安を感じていました。

今の会社に決めたポイントは?

無線関連の知見はあまり持ち合わせていなかったので、当初は不安の方が大きかったです。ただ、面接の際に会社内を見学させてもらい、私がこれまで経験してきたことが活かせそうだという直感がありました。

特に、製造現場で使用されている測定装置や治具などは、イメージできるものが多かったため、この会社であればやっていけそうと思えたことがポイントになりました。

ワークライフバランスの取れた環境で、新たな仕事にも積極的に挑戦。

転職していかがですか?

現在は生産技術業務を担っていますが、基盤回路設計など久しぶりに取り組む業務も多く、覚えることが多い状況です。また、前職では評価業務などが多かったのですが、現在は設計に関わる仕事が増えました。あまり経験が無いことにもチャレンジできるのが面白いく、新しい分野を学べることにやりがいを感じています。

それから、徐々に職場や仕事にも慣れてきて、少しずつ仕事の全体像が分かってきました。現職では、残業も個人の裁量に任されることが多く、メリハリをつけて働くことができています。

社風の違いもあると思いますが、前職は常に時間に追われてる感覚でしたが、現在は自社製品ということもあり、自社内で事前に納期調整もされており、落ち着いて開発や製造に取り組めている印象です。

転職して良かったと思うことは?

やはり時間的な余裕ができたことです。前職では、平日はほぼ仕事という感覚で他のことを考える余裕もありませんでした。また、通勤で片道1時間でしたので、21時に退社しても22時に帰宅という生活でした。必然的に、夕食は外食やコンビニが多くなっていました。

現在は、残業もあまり無いということに加えて、通勤は車で5分というストレスの少ない生活環境に変わりました。時間的な余裕もできたので自炊をするようになり、健康にも気を付けて過ごすようになりました。

「帰宅してから家で何をしようか」と迷ってしまうこともありますが(笑)、アマチュア無線など、資格取得に向けた勉強に取り組めるようになったのも嬉しいです。

困っていることや課題はありますか?

困っているというわけではありませんが、現職では、これまで経験したことのない製品の開発にチャレンジする機会が多く、試行錯誤しながら取り組んでいます。

初めての製品では、上司や先輩に教えてもらったり、自分で調べたりしながらになるので大変な面もあります。ただ、最近はそのトライアンドエラーを楽しめるようになり、自分自身の学びにもなるので、面白さを感じられるようになってきました。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

転職活動においては、「妥協しない方がいい」というのが私の転職活動で大事にしていたことです。好きでもない仕事についてしまうと長続きしませんし、自身の経験が直接的に活かせる仕事を探すほうが、転職後も活躍しやすいと思います。そのため、私は第一に「経験・スキルを活かせること」を重視して活動しました。

また、都市圏と比べて、徳島の企業や求人は限られているため、すべての希望を満たす求人に出会える確率は高くありません。だからこそ、大事にしたいことを明確にして、柔軟に検討することで、良い企業に出会える可能性も高くなると思います。

担当コンサルタントから

チーフコンサルタント 
吉津 雅之

30代後半となり地元・徳島へUターンを検討されていた坂田さん。オンライン面談を中心に会話をさせていただきましたが、丁寧かつ温和な人柄が印象的な方でした。

そんな坂田さんは設計や評価業務など、技術者として幅広く経験を積まれてきたものの、徳島では経験をダイレクトに活かせる選択肢が多くなかったため、「経験を活かしやすい」企業を中心にリサーチを重ねてマッチングを行いました。

先日坂田さんとお会いした際、「職場のメンバーにも恵まれ、経験を活かして製品に関われており、充実している」と話されていたことが印象的でした。また、これまでの生活リズムから大きく変わり、自炊にも挑戦されるなど、地元・徳島での生活を満喫されているようで、私も非常に嬉しく感じています。

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