転職成功者インタビュー

株式会社電脳交通
岡島透さん(仮名・経営企画) 34歳

ベンチャー投資の経験を活かし、徳島で持続可能な地域インフラの実現に挑む。

東京の大学で経済・金融を学び、政府系金融機関に新卒入社した岡島さん。入社後は、企業のサステナビリティや非財務情報の評価に関連する業務に従事。四国支店への異動を経て、グループ会社であるベンチャーキャピタルに出向し、ベンチャー投資業務を経験した。

その後、再び本社に戻るものの自分がやりたい業務に携わることができず、もどかしさを感じるようになっていった。「事業会社で自身の価値を発揮したい」という気持ちが強まった岡島さんは転職を決意し、中四国エリアのベンチャー企業を中心に情報収集を開始する。

さまざまな選択肢の中から岡島さんが選んだ転職先は、タクシー業界のDXを牽引するベンチャー企業、株式会社電脳交通。地域の交通インフラを強化し、持続可能なものにしていくという事業内容に魅力を感じたという岡島さんに、転職活動を振り返ってもらった。

※本記事の内容は、2024年7月取材時点の情報に基づき構成しています。

過去の
転職回数
0回
活動期間
エントリーから内定まで110日間

転職前

業種
金融
職種
CSR関連の調査役
業務内容
企業のサステナビリティ・非財務情報の評価およびコンサルティング

転職後

業種
ITサービス
職種
経営企画
業務内容
経営企画および財務関連業務

「会社の期待と自分のやりたいことにズレが生じていた」との想いから転職活動を開始。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

現在はStrategy & Transformation & Finance(ストラテジー&トランスフォーメーション&ファイナンス)チームという部署で、主に経営企画と財務を担っています。

経営企画の業務内容は、事業計画の策定と管理、各種会議体の運営、ルール整備などです。単に事業計画を作るだけではなく、各チームのKPIと業績を照らし合わせて予実管理を行っています。

一方、財務の業務内容は資金調達や株主・金融機関とのコミュニケーションなどが主なミッションとなります。

いずれの業務も数字を扱うことが多いのですが、単に「数字」を管理するのではなく、事業部のメンバーと積極的にコミュニケーションを取りながら、数字の背景にある現場の状況を正しく理解することを大切にしています。

そうすることで、私としても新しい気付きが得られたり、知的好奇心が湧いたりするので、とても楽しく働けています。

入社前のご経歴を教えてください。

広島県出身で、大学進学を機に上京し、大学では経済・金融学を学びました。企業に対して長期的にサポートできる金融業界に興味を持ち、政府系金融機関に新卒で入社しました。入社後は非財務情報に基づいた企業評価や経営支援がミッションでしたが、その中でも私自身は大きく三つの業務を経験しました。

まず一つ目はベンチャー企業投資。二つ目は四国での営業活動。ここでは、提案営業以外に融資の審査なども行っていました。そして三つ目は、大手企業に対するサステナビリティやCSRの取り組みに対する評価やコンサルティングです。

その中で、もっともやりがいを感じていたのがベンチャー企業投資でした。ベンチャー投資の仕事は企業の成長に貢献できていることが目に見えてわかるので、非常に楽しかったです。ただ、会社からはCSRの部署への異動を打診されていました。

自分の中ではベンチャー投資の仕事にコミットしたいけれど、会社の意向としてはCSR部門での活躍を求められている。自分のやりたいことと会社の方向にズレが生じていることに気づき、「このままでいいのだろうか?」と、次第に転職を意識するようになりました。

転職のきっかけは?

仕事の面に加え、家族のことも転職を考えるきっかけになりました。長期連休で広島に帰省した際、久々に親と会ったら「年を取ったなぁ」と感じたんです。

まだ仕事もしていて元気なのですが、これから病気をしたり、介護が必要になったりする可能性もあり、なるべく近くにいたいと考えるようになりました。

広島に戻るとまではいかなくとも、せめて西日本エリアで生活基盤を作ったほうがいいだろうと、中国・四国エリアを中心に少しずつ企業や求人の情報を集め始めました。

転職活動はどのように進めましたか?

転職を検討しはじめてから、まずはいくつかの転職支援サービスに登録しました。そこまで焦って転職を考えていたわけでもなく、はじめは「2〜3年後に転職できれば良い」といった緩やかなスパンで考えていましたね。

2〜3名の転職コンサルタントに会いましたが、その中で一番親身になって話を聴いてくれたのがリージョナルキャリア徳島のコンサルタントでした。私のこれまでの職務経歴や、将来的なキャリアの希望について、とにかく寄り添って話を聴いてくれました。

その後、何度か面談をする中で紹介いただいたのが株式会社電脳交通でした。ビジョンも事業内容も魅力的で、強い興味を持ったことを覚えています。そして、長期的な転職を考えていましたが、「この企業で働けるなら早いタイミングで移りたい」と考えて具体的に選考を進めることにしました。

今の会社に決めたポイントは?

大きく二つあり、一つ目は事業内容に強く興味を持てたことです。全国的に人口減少や高齢化が社会問題化する中で、タクシーは地方で生活される方の移動手段として介在価値が非常に大きいと感じています。地域の交通インフラを強化し、かつ持続可能なものにするという使命に共感しましたし、その解を創っていくという点に魅力を感じました。

二つ目は、電脳交通との採用面談で代表取締役CEOと取締役COOと話をして、「この人たちと一緒に仕事をしたい!」と強く感じたことです。

面談の中で特に印象に残っているのが、「時間軸とシナリオ」というキーワードです。例えば、これから10年後、20年後という時間軸で見た場合、高齢化が進んで日本全体が衰退するというシナリオを想定するとします。

そうした社会を取り巻く課題解決のために、電脳交通の経営陣は「今、自分たちは何をしていくべきか」ということを、逆算して考えているんです。

前職では仕事柄いろいろな経営者にお会いしましたが、ここまで明確かつ長い時間軸で考えている方は多くなかったので、とても衝撃を受けました。

「徳島でこのビジネスが成功すれば、全国各地で横展開できる」という話もあり、持続可能な交通インフラを構築するという未来を実現するために、「自分もその一端を担いたい!」とワクワクしながら入社を決めました。

地域経済を支える交通インフラの課題解決に携われていることに、やりがいを実感。

転職していかがですか?

転職してから1年ほど経ちましたが、仕事も生活も慣れてきました。大きな問題もなく、日々充実感を持って仕事に向き合えています。

しかしながら、組織も個人も課題は山積みです。組織課題としては、従業員が一気に増えたことで、組織全体の方向性が見えづらくなったり、チーム間での連携が上手くできていなかったりなど、舵取りが難しくなってきています。こうした問題は、急成長中のベンチャー企業が陥りやすい課題かと思いますが、まさにその課題に直面しているフェーズです。

個人的な課題としては、より多くの人を巻き込んで仕事を進めていかなければなりません。経営企画という立場・役割では、経営層はもちろんのこと、多くの部署との連携・調整が必要になります。

また、数字だけでなく現場で何が起こっているかを的確に把握することが大切だと感じており、より緊密なコミュニケーションを取りながら仕事を進めていきたいと考えています。

転職して良かったと思うことは?

交通やモビリティといった、地域経済を支える大きなテーマに少なからず関われていることにやりがいを感じています。

また、タクシー業界や組織における課題解決に触れることで、好奇心が満たされたり、成長実感が得られたりといったことに満足しています。

困っていることや課題はありますか?

幅広く業務をこなしている中で、新しい知識やノウハウの習得に時間を割けていないので、インプットが少なくなっているのが個人的な課題ですね。

前職では、職業柄、業界や特定の企業についていろいろと情報収集しながら調べていくので、必然的にインプットが多い環境でした。

一方、現在はそういった時間もなかなか持てないので、いささか不安を覚えることはあります。なんとか時間を捻出して、意識的にインプットを増やしていかなければと思っています。

生活面の変化はありましたか?

現在私が住んでいる徳島市内は、生活に必要なものはすべて揃いますし、娯楽もあります。何より、山などの自然に囲まれているので、都会に比べてリラックスできます。私はランニングが趣味なのですが、川沿いを走るととっても気持ちが良いです。

職場は自転車で15分程度と職住近接の働き方ができており、通勤ストレスがなくなったことも大きな変化です。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

ひとつ言えることは、「良い転職コンサルタントに出会えると、自分の可能性が広がる」ということです。私の場合は、リージョナルキャリア徳島のコンサルタントに出会えたことが大きな転機になりました。

単に条件に合う求人案件を紹介するだけではなく、職務経歴書を見ていろいろな角度からアドバイスをいただけたり、私自身の悩みや考えにじっくりと耳を傾けてくださったりと、すごく親身になっていただきました。

自分一人で転職活動を進めていたら、今の仕事や生活はなかったと思うので、本当に感謝しています。

転職を考えている方は、今すぐ転職する・しないかにかかわらず、まずは自分のキャリアの棚卸しをしてみて、それを踏まえて今後何をしたいか考えてみても良いでしょう。コンサルタントとの面談を通じて、自分でも気づいていなかった強みや、将来の方向性が見つかるかもしれません。

担当コンサルタントから

チーフコンサルタント 
吉津 雅之

政府系金融機関で活躍された岡島さんとの最初の面談はとても印象的でした。広島県出身で同郷だったことや、前職でも四国支店勤務の経験もあり、仕事だけでなくプライベートまで深くお話を聞かせていただきました。

順調にキャリアを歩まれていたものの、ベンチャーキャピタルへの出向などで感じた「成長感」や「やりがい」を大切にしたいという想いを私は受け取りました。当初は大手企業やベンチャーキャピタルなどを探しましたが、総合的な成長を考えて、事業拡大フェーズの電脳交通社をご紹介しました。

また、選考過程では事業テーマへの理解を深めることに加えて、経営層やマネジメント層にもできるだけお会いいただき、カルチャーフィットを重視してサポートいたしました。

入社後、経理財務職を経て経営企画職に従事し、コアメンバーとして活躍されていることが私としても嬉しいです!これからも岡島さんらしく、徳島から地域課題解決を推進いただきたいです。

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