大塚製薬株式会社
中井哲也さん(仮名・品質保証) 29歳
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幸せな人生を送りたいとUターンを決意。徳島で手に入れた温かな職場と豊かな暮らし。
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徳島大学大学院を修了後、医療機器メーカーや総合電機メーカーでキャリアを積み重ねてきた中井さん。
関西を拠点にプロジェクトマネジャーとして多忙な日々を過ごしていたが、30代を目前に将来の人生設計を考え、地元・徳島へのUターンを決意。転職先として選んだのは製薬メーカーの大塚製薬株式会社だった。
未経験の業界、そして品質保証という新たな職種への挑戦だったが、前職で培ったITスキルとマネジメント能力を武器に、品質保証の自動化や効率化を推進するミッションで活躍している。仕事とプライベートを両立し、地元ならではの人の温かさに触れる中井さんに転職の経緯と現在の心境を伺った。
※本記事の内容は、2026年8月取材時点の情報に基づき構成しています。
- 過去の
転職回数 - 1回
- 活動期間
- エントリーから内定まで114日間
転職前
- 業種
- 総合電機メーカー
- 職種
- プロジェクトマネジャー
- 業務内容
- 通信機器関連のプロジェクトマネジメント、システム開発
転職後
- 業種
- 製薬メーカー
- 職種
- 品質保証
- 業務内容
- 品質に関連した情報管理体制の構築、業務効率化及び自動化
40年先を見据えた決断。未来をイメージし、納得いくまで自分と向き合った転職活動。
現在のお仕事はどんな内容ですか?
大塚製薬の品質部門で品質に関する情報管理体制の構築や業務効率化を担当しています。
入社1年目は、部門内のKPIをモニタリングし、その結果を共有するための仕組みづくりに注力しました。特に、これまで手動で行われていた作業をITツールの活用により自動化するなど、効率的なモニタリング体制を整えることに努めました。
現在はその仕組みの運用に加え、より精度の高いデータ分析の支援や、マニュアル作業が多い現場の効率化および自動化の推進に取り組んでいます。品質の最前線で検査を行うというよりは、ITやデータの力を活用して現場をバックアップする支援部門としての役割が大きいです。
入社前のご経歴を教えてください。
大学院で医療機器の研究をした後、新卒で医療機器メーカーに入社し、医療器具の技術開発に携わりました。
その後、より上流の企画や顧客折衝の経験を積みたいと考え、大手電機メーカーに転職しました。そこでは航空機や艦船向けの通信システムの開発に関わり、プロジェクトマネジャーとして要件定義から工程管理、顧客との仕様調整まで幅広く経験しました。
ハードウェアからソフトウェアまで、技術的な理解を深めつつ、プロジェクトを完遂させるマネジメント能力を磨けた期間だったと感じています。
転職のきっかけは?
一番の理由は、ワークライフバランスの改善と将来の暮らしのイメージを具体化させたいと考えたことです。前職の仕事には非常にやりがいを感じていましたが、どうしても残業が前提の働き方になっており、プライベートとの両立に限界を感じていました。
また、30代を目前にして、これから結婚や家庭を築くことを考えたとき、今のまま関西で過ごすのか、それとも地元の徳島に帰るのかを真剣に悩みました。
今後40年の人生をシミュレーションした際、地元で家族や親戚に囲まれて仕事と家庭を両立させている姿の方が、より鮮明に、かつ幸せにイメージできたことがUターンを決意する決め手になりました。
転職活動はどのように進めましたか?
まずは大手を含め、計6社の転職支援会社にコンタクトを取りました。そのうちの1社がリージョナルキャリア徳島でした。
リージョナルキャリア徳島のコンサルタントは、私の「地元に帰りたい」という想いだけでなく、「医療やITの知見をどう活かしていきたいか」というキャリアの軸を深く理解してくれました。
選択肢自体は広く提示しつつ、その中で私の希望に最も合致する求人を提案してくれたため、信頼して進めることができました。
今の会社に決めたポイントは?
仕事内容を具体的にイメージできたことと、働き方がコントロールしやすい環境だったことです。品質保証という未経験の職種でしたが、面接を通じて自分のITスキルやマネジメントの経験が現職のミッションであるKPIの自動化に直結することを具体的にイメージできました。
また、社内の支援部門という立ち位置であれば、突発的なトラブル対応に追われることが少なく、自分で計画的に業務量をコントロールしやすいという点も魅力でした。最終的には「ここで働く自分」を一番ポジティブにイメージできたことが決め手になりました。
地元で見つけた理想の働き方。感謝が届く支援部門で得られた確かな成長実感。
転職していかがですか?
入社して1年が経ちましたが、職場に馴染めていると感じています。事前に想定していた通り、1社目に勤めていた企業の風土と現職の風土が似ていて、違和感なく入っていけたことが大きいですね。徳島の県民性や雰囲気もよく知っているので、その点でもスムーズに馴染めました。
一方で、業務に関しては過去に経験のない業界・職種ということもあり、日々苦労している面もあります。ただ、未経験の領域に飛び込むこと自体は初めてではありませんし、入社前に「こういう苦労があるだろう」という覚悟を持って臨んでいたので、そこまで大きな問題とは捉えていません。
転職活動の際に「3年後の到達点」を自分の中で定めて入社したのですが、この1年を振り返ると、着実にその目標とするポジションやキャリアに近づけているという確かな手応えを感じています。
転職して良かったと思うことは?
社内のメンバーから感謝される喜びを実感できるようになったことです。これまでは社外のお客さまを相手にすることが多かったのですが、今は社内の各部門を支援する立場です。現場のメンバーから「作業が楽になった、ありがとう」と直接言葉をかけられるのは、想像以上にモチベーションにつながります。
また、職場の環境も素晴らしく、親切な社員がとても多いと思います。新たな環境での業務に不安を抱くこともあったのですが、すぐに馴染めたのは周りに親切な社員が多く、会社全体としてもコミュニケーションに力を入れているからだと感じています。
加えて、社員食堂のクオリティには感動しました。日替わりで海鮮メニューなども選べて、美味しいお昼ごはんが食べられる。都心で1,000円以上払って食べていたランチよりも満足度が高く、午後からの活力になっています。
困っていることや課題はありますか?
リモートでのコミュニケーションですね。拠点が複数あるため、対面で会うのが数カ月に一度というメンバーとも円滑に仕事を進める必要があります。相手にどの程度伝わっているかを確認しながら、資料の粒度を調整して説明する難しさを日々感じています。
また、支援部門として複数の部署に関わるため、「各部署の専門知識をどこまで習得すべきか」という線引きも模索中です。ただ、これらは成長のための必要なステップだと捉えて、楽しみながら取り組んでいます。
生活面の変化はありましたか?
転職後に息子が生まれたのですが、前職のままだったら、息子が起きている時間に帰ることは難しかったでしょう。今は仕事を終えて帰宅し、息子と一緒にお風呂に入り、寝かしつけることができます。
私の顔を見て笑ってくれる息子と過ごす時間は、何物にも代えがたい幸せです。また、周囲に親戚や知人が多いので、悩みも相談しやすく、客観的に「今の生活は幸せだな」と再認識できる機会が多いのも、地元ならではの良さだと感じています。
転職を考えている人にアドバイスをお願いします。
「自分の置かれている環境を客観的に把握すること」と「転職先での生活を具体化すること」をおすすめします。今の仕事が業界全体や将来の自分にとってどうなのか、周囲の意見も聞きながら冷静に分析してみてください。
そして、もし転職を考えるなら、単に仕事内容だけでなく、その会社で働きながらどんなプライベートを過ごしているかまで、できるだけ具体的にイメージを膨らませてほしいです。
可能であれば、その会社で働いている人や転職の経験者に直接話を聞き、自分の理想とギャップがないかを確認することで、後悔のない決断ができるはずです。