転職成功者インタビュー

株式会社電脳交通
岩下祐輔さん(仮名・プロダクトマネージャー) 26歳

コンサルからITベンチャーのPdMへ。ビジョンに共感し、徳島へのIターン転職を決意。

新卒で大手シンクタンクに入社し、戦略コンサルタントとして順調なキャリアを歩んでいた岩下さん。しかし、提案で終わる業務に「現場の手触り感」のなさを抱き、事業者側の立場で課題解決に挑みたいという想いを強めていく。

そんな岩下さんが出会ったのが、徳島から全国の地域交通の課題解決を目指すITベンチャー、電脳交通だった。経営層の掲げる熱いビジョンと、「人と人をつなぐ交通を守りたい」という自身の価値観が合致し、26歳で東京から徳島へのIターン転職を決意。

現在はプロダクトマネージャー(PdM)として地域交通の未来を支えるプロダクト開発に奔走する岩下さんに、転職の道のりと徳島での暮らしについて伺った。

※本記事の内容は、2026年7月取材時点の情報に基づき構成しています。

過去の
転職回数
0回
活動期間
エントリーから内定まで349日間

転職前

業種
シンクタンク・コンサルティング
職種
戦略コンサルタント
業務内容
顧客の既存事業拡大戦略および新規事業戦略策定、市場動向調査

転職後

業種
ITサービス
職種
プロダクトマネージャー(PdM)
業務内容
市場リサーチ、ロードマップ策定、プロダクトの要件定義および機能強化企画

手触り感を求めて地方での転職を決意。自身の価値観と重なった地域交通のビジョン。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

プロダクトマネージャーとして、当社の基幹事業であるタクシー配車・管理システムの機能改善や、新規開発の企画・要件定義などを担当しています。

また、国のプロジェクトにも携わっています。具体的には、地域交通を維持していくために、複数のタクシー事業者が共同で運行を管理・運用できるようなシステムを構築し、全国へ広げていく取り組みです。

現場のタクシー会社がより経営しやすくなるよう、日々ステークホルダーの調整や仕様検討を進めています。

入社前のご経歴を教えてください。

大学・大学院では航空宇宙工学を専攻していました。愛知県出身ということもあり、周囲は自動車メーカーなどへ進む人が多かったのですが、私は「部分ではなく全体に関わりたい」という想いから、新卒で大手シンクタンクに入社しました。

そこでは戦略コンサルタントとして、大手民間企業向けの事業戦略の策定やドローン・車載機器の市場調査、自動運転に関する国のプロジェクトなどにアソシエイトとして従事していました。

転職を考え始めたのは入社して2年が経った頃で、コンサルタントへの昇格が決まっていたタイミングでした。

転職のきっかけは?

コンサルの仕事は非常に面白く、社内の人間関係にも恵まれていました。しかし、仕事を続ける中で「手触り感がない」というもどかしさをずっと感じていました。

コンサルの調査はネットリサーチや有識者へのヒアリングを組み合わせて論理を組み立てます。しかし、自分たちが直接現場を見ているわけではないので、「おそらくこうだろう」という予測の域を出ず、本当に正しいのかという肌感覚や納得感が持てませんでした。

クライアントから良い評価が得られたとしても、契約が終わればそこで手離れしてしまいます。その後を見届けられないことにもどかしさを感じ、「もっと現場に近い場所で自分の手で事業を動かし、価値をつくっていきたい」という想いが強くなっていきました。

転職活動はどのように進めましたか?

最初から「東京などの都心部からは離れて地方に移りたい」という明確な軸がありました。そこで地方特化型の転職支援会社であるリージョナルキャリア徳島に登録したのです。

ただ、当時は「コンサルの経験をもう少し積んで、数年かけて良いところがあれば転職を考えよう」といった温度感でした。

ところが、担当コンサルタントが私のパーソナリティや志向を深く理解した上で、電脳交通を紹介してくれたのです。結果的に、他の会社はほとんど見ることなく、進路を決めました。

今の会社に決めたポイントは?

一番の決め手は電脳交通の北島COOと話したことです。北島が語る「地域交通を維持していく」という熱いビジョンに、猛烈に共感しました。

実は学生時代から、「人と人がリアルな接点を持つことこそが人間の幸福につながる」という独自の価値観を持っていました。大学時代は練習が非常に厳しい日本舞踊・和太鼓サークルに所属していたのですが、濃密な時間をリアルで共有したからこそ、深い絆が生まれたという原体験があったのです。

そうした経験から、人と人をつなぐリアルな基盤こそが「交通」であり、地方で衰退しつつある交通を維持する電脳交通のビジネスは、私の価値観と完全にフィットしていると思いました。「このビジョンに命をかけたい」と確信して内定を承諾しました。

自然豊かな徳島で見出した、上流から下流まで一貫して関わるプロダクト開発の面白さ。

転職していかがですか?

めちゃくちゃ面白いです。業界の最前線にディープに入り込んでいる感覚がありますね。今の私のポジションからは、国が何を考えているのか、大手や地方の小規模事業者がどんな課題を抱えているのか、リアルに見えてきます。

その上で、今後のモビリティ業界がどうあるべきかという高次元の議論に踏み込めている環境は非常に刺激的です。

また、上司や同僚など周囲の環境に恵まれ、多様な考え方に触れられるので、自分の視野が広がる楽しさを日々感じています。

転職して良かったと思うことは?

転職前に期待していた「現場のリアルな手触り感」は、想像通りに得られています。さらに期待以上だったのは、国の大きなプロジェクトに関わり、上位概念の策定から現場への落とし込みまで一貫して携われていることです。

コンサル時代のように提案で終わることはなく、自分が考えた仕組みがシステムとして現場に実装され、課題を解決していくプロセスを最後まで見届けることができる。仕事において、これ以上の納得感はありません。

困っていることや課題はありますか?

仕事面では、入社当初に「マインドの切り替え」という課題がありました。コンサル時代は大きな絵を概念的に描くことが多かったのですが、システム開発の世界では仕様の空白や漏れが一切許されません。

細部まで徹底的にロジックを詰め、工程を管理する緻密さが求められます。最初は戸惑いましたが、どう管理すれば漏れないかを自分で考えて必死に向き合うことで克服してきました。

プライベートでの困りごとを強いて挙げるなら、移住してきたばかりなので、まだ徳島に友達がいないことくらいでしょうか(笑)。

財産とも言える友達の大切さに気づくきっかけになりましたが、今はそれ以上に仕事が充実していて毎日夢中で取り組んでいるので、寂しさを感じる暇もありません。

生活面の変化はありましたか?

生活習慣は180度変わりました。東京にいた頃は土日になると渋谷や新宿のライブハウスに行ったり、買い物をしたりと、都市型のエンタメを楽しんでいました。

しかし、徳島に来てからは金曜の夜に海へ行って波の音を聴きながら一週間の疲れを癒やしたり、週末は山へドライブに出かけて大自然の中で読書をしたりするスタイルに変わりました。

最初は刺激の少なさにギャップを感じるかと思いましたが、全く逆でした。お盆などの長期休みでしか味わえなかった非日常の大自然が、ここでは日常としてすぐそばにある。このライフスタイルはとても気に入っており、生活の満足度は非常に高いです。

たまに出張で東京へ行く際、現地の友人とご飯を食べることもできるので、不便さは感じていません。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

アドバイスとしては、二つあります。一つ目は「考えすぎないこと」です。転職活動においてロジックを組み立ててマイナス面を探そうと思えば、いくらでも転職をやめる理由は見つかります。

でも、もし少しでも心が動き、モチベーションがグッと上がる瞬間があるなら、自分の直感に従ってみるべきです。その方が絶対に人生が面白くなります。

二つ目は、地方移住を伴う転職へのスタンスです。都心から地方へ移ることに不安を抱くのは当然ですが、地方には地方にしかない素晴らしい魅力があります。

環境がガラリと変わること自体を「人生の面白いスパイス」として楽しむスタンスを持っていれば、飛び込んだ先で必ず新しいプラスの価値が見えてくるはずです。

担当コンサルタントから

チーフコンサルタント 
吉津 雅之

大手シンクタンクに入社し、戦略コンサルタントとして順調なキャリアを歩まれていた岩下さん。一見すると順風満帆な日々の裏側で感じていた「もどかしさ」や、「手触り感を求める熱い想い」が、今回の転職の原動力となりました。

「人と人をつなぐ交通を守る」という自身の原体験に基づく価値観と企業のビジョンが合致したからこそ、徳島へのIターン転職という挑戦にも迷いはなかったのだと思います。

岩下さんとは、約1年をかけて次のキャリアを模索してきました。阿波踊り期間中に徳島の喫茶店でお会いしたり、私が企画する徳島にU・Iターン転職された方々の交流会にも東京から参加いただくなど、とても印象に残るご支援となりました。

現在は高次元の課題に挑みつつ、週末は徳島の大自然に癒やされるというメリハリのあるライフスタイルを満喫されている姿に、四国へのU・Iターン転職がもたらす可能性を強く感じるインタビューとなりました。

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