転職成功者インタビュー

株式会社電脳交通
越岡大輝さん(仮名・フィールドセールス) 28歳

地元・徳島でのITベンチャーとの出会い。そこで見つけた最高に面白いと思える仕事。

大学進学を機に上京し、都内でキャリアを積んできた越岡さん。大手セメントメーカーで法人営業を3年間経験した後、人材紹介会社に転職し、キャリアアドバイザーとして求職者支援やチームマネジメントに携わってきた。

仕事は充実していたものの、母親の体調悪化を機に故郷・徳島へのUターンを決意。フルリモート勤務と徳島に根付いた働き方の両軸で求人を探す中、出会ったのが徳島から全国の交通課題に挑むITベンチャー、株式会社電脳交通だった。

現在はフィールドセールスとして配車システムや遠隔点呼サービスなどの提案営業に従事する越岡さんに、転職の経緯や電脳交通で働く魅力について伺った。

※本記事の内容は、2025年10月取材時点の情報に基づき構成しています。

過去の
転職回数
1回
活動期間
エントリーから内定まで63日間

転職前

業種
人材サービス
職種
キャリアアドバイザー
業務内容
転職支援業務、企業への人材提案、社内業務フロー構築、チームマネジメント

転職後

業種
ITサービス
職種
フィールドセールス
業務内容
クライアントの課題把握、提案営業、導入サポート、関係部門との調整業務

母の体調不良を機にUターンを決意。徳島で見つけた希望を叶える理想の職場。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

電脳交通は徳島県発のITベンチャー企業です。タクシー会社向けにクラウド型の配車システムや運行管理サービスを提供しており、地域の交通インフラをITで支援しています。

私はフィールドセールスとして関西から中部地方までの西日本エリアを担当し、主力サービスである配車システムを中心に提案営業を行っています。

また最近では、新たに始まったドライバーの点呼業務を遠隔化・自動化するサービスや、大手配車プラットフォームアプリとのシステム連携といったソリューションも取り扱うようになり、お客さまの課題に応じて提案の幅が広がっています。

タクシーの配車業務そのものを受託する「配車業務委託サービス」をご案内することもあり、専門部署と連携しながら、その窓口として提案から導入サポート、社内調整まで幅広く携わっています。

入社前のご経歴を教えてください。

高校まで徳島で過ごし、大学進学で上京しました。卒業後はセメントメーカーに就職し、東京支店で法人営業を担当。既存顧客へのルートセールスに加えて新規開拓にも取り組み、セメント製品の販売実績を着実に伸ばしました。

その後、ルート営業を中心とした業務では自分の成長に限界を感じるようになり、思い切って全く異なる業界へ飛び込むことを決意しました。転職先に選んだのは、当時まだ社員が数名しかいなかった人材サービス会社です。

あらゆることが未整備な環境ではありましたが、キャリアアドバイザーとして求職者と企業の支援を一貫して担当する経験は、間違いなく自身の成長につながると感じました。

未経験ながらもがむしゃらに働き、個人としてもチームとしても目標を達成でき、業務フローの構築や組織づくりにも貢献できたと考えています。

転職のきっかけは?

最も大きな理由は、母が体調を崩したことです。東京で10年間過ごし、「やりたいことは一通りやり切れたかな」という感覚もありました。

ちょうどその時期に母の体調不良が重なり、「もし何かあった時にそばにいられなかったら、きっと後悔する」と強く感じました。

前職の会社はまさにこれから成長していく段階にあり、離れることには心苦しさもありました。しかし、仕事と家族を天秤にかけたとき、迷いはありませんでした。

転職活動はどのように進めましたか?

まずは大手の転職支援会社に登録し、全国を対象にフルリモートで働ける求人を探しました。同時に、地元に特化した転職支援会社としてリージョナルキャリア徳島にもエントリーし、徳島に根ざして働く道も模索しました。

転職コンサルタントと面談する前に、自分でもWebサイトで求人を見ていたのですが、正直、徳島に絞って探してみると、挑戦的な環境で働けそうな企業にはなかなか出会えませんでした。「これは、フルリモートで働くしかないかな…」と、少し不安に感じていたのが本音です。

今の会社に決めたポイントは?

そのような状況でリージョナルキャリア徳島の担当コンサルタントと面談の機会をいただいたのですが、電脳交通を紹介された時は「徳島にこんな面白いベンチャーがあったのか!」と大きな衝撃を受けました。

私が以前から興味を持っていたSaaS業界で、徳島という地で着実に成長を続けている事実にまず惹かれました。

また、私はフルリモートよりも対面でのコミュニケーションを大切にしたいタイプだったため、オフィスに出社して働ける点も非常に魅力的でした。

最終的な決め手は「人」です。面接で会った部長は非常にロジカルな一方、オファー面談で話した後の直属の上司は人の懐にスッと入っていくのが上手な方でした。

全く異なるタイプの二人から、それぞれの優れた点を学べれば自分はさらに成長できるのではないかと感じたのです。「この方たちと一緒に働けるなら絶対に面白い」そう確信して入社を決めました。

お客さまの課題解決、そして地域に貢献できているという実感とやりがい。

転職していかがですか?

一言で言って、最高に面白いです。毎日営業をしていても全く飽きがきません。

お客さま一社一社が抱えている状況や課題は全く異なり、これまで足を踏み入れたことのない業界だからこそ、「そのような課題があるのか」「そんな運用をされているのか」といった発見が日々あります。その刺激がずっと続いています。

それに加えて、提案できるシステムやサービスがどんどん増えているので、以前なら解決できなかった課題にもアプローチできるようになりました。

お客さまの課題解決に深く貢献できている実感があり、本当にやりがいがありますね。

転職して良かったと思うことは?

自分の仕事が一企業の利益だけでなく、その先にある「地域」に貢献できていると感じられることです。

タクシー会社は、その地域の交通を支える「足」です。その会社が元気になれば地域も活気づいていく。そう信じています。

私自身、地元に帰省して友人と飲み会に出かけた際、夜間はタクシーが少ないので飲み会を早く切り上げなければならないという経験を何度もしていました。

でも、電脳交通のサービスを利用してもらえれば、タクシー会社は営業時間を延ばすことができ、街も賑わいを取り戻せるかもしれない。自分がかつて感じていた不便を、自分の仕事で解決できる。そう思うと、すごく嬉しいですね。

困っていることや課題はありますか?

困っていることは特にないですが、課題は明確です。それは、新しい知識をどんどんキャッチアップしなければならないことです。

タクシー業界の知識はゼロからのスタートだったので、新しい商材が増えるたびに必死に学び続けなければなりません。

特に2025年4月に新たに提供を開始した点呼サービスについては、単に機能を説明するだけでなく、関連する法令まで正確に理解していなければ、お客さまからの「このケースは大丈夫ですか?」といった質問に的確にお答えできません。配車システムを提案するのとは違った難しさがあります。

しかし、この課題を乗り越えられれば大きく成長できると信じ、前向きに取り組んでいます。

いかに早く、そして深く知識を吸収していくか。それが、今の自分にとっての大きな挑戦です。

生活面の変化はありましたか?

最も大きな変化は、母と過ごす時間が増えたことです。実家の近くに住んでいるため、気軽に立ち寄ることができ、何かあればすぐに駆け付けられる安心感があります。東京で過ごした10年間では考えられなかったことです。

また、とてもアクティブになりました。ゴルフを始めたり、自然に触れる機会が増えたり。東京での刺激的な生活も楽しかったですが、今でも友人の結婚式などで月に1回は東京に行っているため、不便さや寂しさを感じることはありません。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

私自身、前職でキャリアアドバイザーをしていた経験からも強く感じることですが、「絶対に妥協しないでほしい」と思っています。転職活動は、仕事を続けながら行うと本当に大変です。

活動が長引くと疲れや焦りから「もうここでいいや」と決めてしまいがちです。そうすると、その後のキャリアに影響がでてきますし、必ず後悔します。

私が妥協しなかったポイントは、「この会社で、今後何ができるようになるか」という点でした。

目先の年収よりも、どんな人たちと働き、どのように成長できるか。そして、自分の仕事が地域にどのような影響をもたらすのか。そこを突き詰めて考えたからこそ、心から納得できる会社に出会えたと思っています。

忙しい中でも100%の力でやりきって、自分が本当に納得できる選択をしてほしいですね。

担当コンサルタントから

コンサルタント 
德永 文平

非常に充実したキャリアを歩まれている中、ご家族の体調不良をきっかけに徳島へのUターンを決意された越岡さん。

最初の面談を通して、「徳島に戻っても、自身のキャリアも諦めたくない」という強い意志を感じました。「その想いに応えられる会社」として株式会社電脳交通をご紹介したところ、越岡さんの表情が次第に明るくなっていったのが、とても印象に残っています。

ご入社後は、大型の資金調達、新サービスの提供開始、担当エリアの拡大と、目まぐるしく変化する環境の中、公私ともに生き生きとご活躍されている様子を伺うことができ、私も大変嬉しく思っております。

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